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ウオノコバン

ウオノコバン

Nerocila japonica Schioedte & Meinert, 1881

 

イワシノコバン同様に底板がトゲ状に後方へ伸びるが、背面に黒色の3本線(イワシノコバンは2本線)が走る。ウオノコバンの学名はNerocila acuminata Schiödte & Meinert, 1881と考えられていたが、Yamauchi & Nagasawa (2012)による分類学的再検討により現在の学名に変更された。ウオノエ科の仲間は特定の宿主に寄生する傾向があるが(これを「宿主特異性が高い」という)、ウオノコバンはマハゼからマンボウまでさまざまな魚種に寄生する。

 

【分布】日本、中国、マレーシア(ペナン島)など

【宿主】マハゼ、クロダイ、キチヌ、スズキ、ボラ、ウグイ、ウミタナゴ、マンボウなど

 

※標本や情報を募集しています。「そちらにおるおる?(準備中)」からぜひご一報ください。

  • Yamauchi, T., & Nagasawa, K. (2012). Redescription of the fish parasite Nerocila japonica Schioedte & Meinert, 1881 (Crustacea: Isopoda: Cymothoidae), with comments on previous records of N. acuminata in Japanese waters. Systematic Parasitology, 81(2), 147-157.

     

    Hata, H., Sogabe, A., Tada, S., Nishimoto, R., Nakano, R., Kohya, N., Takeshima, H., & Kawanishi, R. (2017). Molecular phylogeny of obligate fish parasites of the family Cymothoidae (Isopoda, Crustacea): evolution of the attachment mode to host fish and the habitat shift from saline water to freshwater. Marine Biology, 164(5), 105.

  • 魚種や寄生部位、色は有用な情報ですが、それだけではウオノエ類の正確な種同定(種を特定すること)はできません。成長によって形も変化しますので、掲載写真との絵合わせも参考程度としてください。

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