ナミオウオノエ
【ヒゲブトウオノエ属】
Ceratothoa carinata (Bianconi, 1869)
日本でよく見られるウオノエ類の一つ。主にマルアジの口腔に寄生しているが、食卓にのぼる「アジ」の代表格であるマアジにはほとんど寄生しない。「ナミオ」とは腹尾節の後縁中央が凹んでおり波打つように見えることにちなむが、この凹みは若い時期には不明瞭であることが報告されている。
【分布】日本、オーストラリアなど
【宿主】マルアジ、ムロアジ、モロなど
Martin, M. B., Bruce, N. L., & Nowak, B. F. (2015). Review of the fish-parasitic genus Ceratothoa Dana, 1852 (Crustacea: Isopoda: Cymothoidae) from Australia, with description of two new species. Zootaxa, 3963(3), 251-294.
Nagasawa, K., & Harada, S. (2017). Shortfin scad, Decapterus macrosoma, a new host record for Ceratothoa carinata (Isopoda: Cymothoidae). Biogeography, 19, 153-155.
魚種や寄生部位、色は有用な情報ですが、それだけではウオノエ類の正確な種同定(種を特定すること)はできません。成長によって形も変化しますので、掲載写真との絵合わせも参考程度としてください。
当サイトでは、可能な限り最新の科学的知見に基づいて情報を発信していますが、引用に当たっては各自の責任でお願いいたします。運営者は当サイトの利用によって生じるいかなる不利益に対しても責任を負いません。
当サイトで公開している写真および文章についての無断使用は固くお断りいたします。教育目的の使用については柔軟に対応いたしますので、別途ご相談ください。